ネカフェ難民

筆おろしの時を迎えて同棲生活でセックス三昧ネカフェ難民といえば、私たち夫婦も一カ月チョイだったけど、ネカフェ難民夫婦だったことがあるんだよね・・・。いや、もうあの時のことは思い出したくもない。社宅暮らしだったから、会社首になったら、もう行くとこないわけよ。私も夫も、実家が遠かったから、急に帰るってわけにも行かなくて。最初は住み込みで色々仕事を探したんだけど、断られてばっかりで。とうとう、社宅も退去しなきゃいけなくなって。。。会社って辞める時には何もしてくれないんだなって呆然となった。今思うと、社宅なんて入らなきゃよかったんだよね。家賃が安くて済むけど、その分、仕事と住む場所が同じって環境でしょ？私も夫も、人づきあいそんなにいい方じゃないし、社交的でもないし、こういう社宅みたいなところ、最初から住まなきゃよかったんだなと今では思うけど。結局、行くところなくて、家財道具はほとんど処分して、最終的にはネカフェ難民だったよね。夫も日雇いの仕事して、私も、日雇い派遣の仕事してその日暮らしって感じだったな。一応、貯金はあったし、そのお金で家を借りるってことも考えたんだけど、何せ仕事が決まらないと、家賃払えるか心配で。かといって住所がないと仕事先も見つからないし。八方ふさがりだったんだよね、あの時。まぁ、結局ネカフェ難民しながらお金貯めて、取り合えず実家の方に住所移してそれから再就職先探したんだけどね。ネカフェ難民でいた間、夫婦二人、多少の幸せも感じることはあったけど、出口の見えない不安感は半端なかったな。

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