パパの探し方
「お小遣い稼ぎのつもりで私のところに働かない?」私は飲み屋で知り合った20代の女性に声をかけていました。「ノルマもないし変なこともしない。私の経営するクラブで働いてみない?」少し、田舎っぽいこの女性がまさか私が好きになるとはこのとき思ってもいませんでした。
彼女は上京してまもない。そのため方言が抜けていなく、そのトークがお客様にも人気でした。店が終わると彼女はすぐ帰るわけでもなく私に仕事の相談をしたりととても勉強熱心でした。
「店長に、声かけてもらってもう1ヶ月。お小遣い稼ぎのつもりで働いたのにこんなにお客様と話すのが楽しいと思わなかった。」「茜ちゃんは、頑張り屋だしお客さんもそれが分かってくれてるから指名もらえてるんだと思うよ。」のち、彼女は店のNO1になりました。
NO1になっても仕事熱心でスタッフからも好かれ、私もそんな彼女が好きになっていました。しかし、彼女が25歳になった時でした。「店長、そろそろお店を辞めようと思うの。働くのは好きだけど、田舎に帰って昼の仕事をして、結婚して親を安心させたいと思うの。」私はつらかった。店の売り上げというより彼女と別れるのが、時には一緒にご飯を食べ、時には店のことで話しあったりと彼女の思い出がありすぎて辛かった。
彼女が仕事最後の日。たくさんのスタッフやお客さんにお別れをして、最後は彼女と2人きりで閉店の片付けをしました。「お小遣い稼ぎのつもりがたくさん貯金できちゃった。」「じゃ、今度は俺のところに一緒に住んで永久就職しないか。」「えっ。」「田舎に帰るのはやめて、働くのも辞めて、俺のところに一生いないか。」ダメ元の告白。しかし、彼女は涙を流しながら返事をした。「はい、よろしくお願いします。」
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テレサ・テン
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